最近よく聞く「CBDオイル」です。
おそらく知っていると思いますが、原料は「大麻草」なので、不安を抱くことは当たり前です。
私も何も知らない時期は、「怪しい」とか「脱法ドラッグ」の仲間だと思っていました。
先に結論を言いうと、世界的に効果の研究が始まっている安全性の高いオイルです。
2019年からはもっと販売が拡大する注目の商品です。
ここでは、そんなCBDオイルに関する基本的な知識をわかりやすく解説しています。
「CBDオイルって何?」と思っている方は是非みてください。
CBDオイルとは
CBDオイルは主に大麻草から抽出される成分の1つで「カンナビジオール」という国際的な一般名を持っています。
略称が「CBD」です。
大麻ですから、いわゆる違法な薬物と思われるのですが、CBDには気分が高揚する作用も幻覚作用もありません。
CBDオイルの原料は「大麻草」
一般に販売されているCBDオイルは、大麻草の成熟した茎や種子から抽出しています。
いわゆる違法薬物にあたる成分は「葉」や「花」に含まれていて、同じ「大麻草」からできた成分でも、まったく異なるのです。
身や筋肉の部分には一切毒がなく、ヒトが食べても問題ありません。
大麻草も同じように、葉や花は危険だけど、成熟している茎や種子は問題がないのです。
CBDとTHCの違い
大麻が危険というのは、葉や花から「THC(テトラヒドロカンナビノール)」という成分が入っているからです。
いわゆる精神に作用する成分で、体内に取り込むと陶酔感や多幸感を感じ「ハイ」な状態になります。
THCがマリファナの主成分です。
CBDは成熟した茎および種子由来の成分で、THCが検出されないことを確認して商品化がされています。
THC | CBD | |
原料 | 葉 | 茎や種子 |
覚醒作用 | あり | なし |
常習性 | あり | なし |
CBDオイルはWHOでも危険ではないとされている
とわいえ、CBDオイルは、ヒトへの研究が完全に終わっている成分ではありません。
今も研究が進んでいて、2017年にやっとWHO(世界保健機関)が危険性について言及しています。
2017年に「薬物依存に関する専門委員会(ECDD)の第39回会議」で文章化された一文が以下です。
乱用傾向の実験モデルで、CBD は、条件づけられた薬物処置区画の嗜好性あるいは脳内自己刺激にほとんど影響を与えないように思われる。動物用医薬品における CBD 弁別モデルでは、THC 代用となることに失敗した。ヒトにおいてCBDは、乱用あるいは依存可能性を示唆する作用を示さない。
THCとCBDは異なり、乱用あるいは依存可能性はないという結論になっています。
アメリカではCBDオイルが合法化している
アメリカでは医療用または嗜好用のマリファナが29州で合法になっていて、さらに17州がCBDに関して特別に法律を設置。
CBDオイルは問題ありません。
CBDオイル違法性は?逮捕は?
日本でもCBDオイルを持っていても、使っても違法性はなく逮捕もされません。
大麻取締法
第一条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
このように成熟したした麻の茎や種子に由来するCBDオイルは、大麻取締法で「除外」されているのです。
日本の厚生労働省に聞いてみました
販売されているCBDオイルは、輸入品が多いので、厚生労働省の部署に電話で問い合わせしてみました。
担当者によると、輸入の際に3つの書類を用意し管理しておくことが必要とのことです。
- 成熟したした麻の茎や種子を使っている誓約書
- THC検出されない成分検査の証明書
- 成熟したした麻の茎や種子を使って製造している行程書
輸入販売する会社は輸入の都度(厳密には製造ロットごと)に、書類を用意してTHCを含んでいないことと、安全性を担保する必要があるのです。
当たり前ですけど、その都度成分検査したり、製造を管理することは結構厳しいですよ。
CBDオイルは合法なので安心
繰り返しになりますが、CBDオイルは違法ではなく、合法です。
所持しても、使用しても、逮捕されることはないのでご安心です。
信頼できる製造元・販売元かどうか?
間違ってもTHCが入っていると大変です。
CBDオイルとは
CBDオイルの基本的な内容をあげました。
まとめるとCBDオイルは
- 大麻草を原料にしている
- マリファナとは違う
- 違法ではない
- 幻覚作用、常習性もない
ということです。
CBDオイルとマリファナは「似て非なるもの」なので安心して使うことができます。